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NIKKOらいふツアーレポート

日光市・栗山地区で知った田舎暮らしの良さと大変さ〜日光市移住体験ツアー 11月23日~26日 2日目

都会暮らしで疲れた心と体を癒せる場所を求めて参加した、移住希望者向けツアー「NIKKOらいふ」。


1日目は、日光の中心街となる今市地区で、人の温かさと自然の豊かさに触れました。

 

2日目は、日光の少し田舎の方、栗山地区へ向かいます。
そこで見たものは、静かで落ち着いた、今市とはまた違う日光の一面でした。

 

1日目はコチラから→日光市移住体験ツアー 1日目

 

冬の日光を知る

 

1日目の夜は、温泉で有名な鬼怒川にある、東急ハーヴェストクラブ。
朝、まだ薄暗い時間から温泉に浸かって1日目の疲れを癒していたところ、空からは雪が…。

 

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このツアーが始まる少し前から、この日は雪の予報が出ていました。
来る前は心配はしていたものの、ガイドさんいわく「この辺りは寒くはなるけど、あんまり雪は積もらないんですよ」とのこと。

 

じゃあ、大丈夫じゃない…?って思った私が間違いでした。この日は関東一円、雪でした。

 

同じ栃木県内の宇都宮地方気象台で11月に雪を観測したのは、実に31年ぶりなんだそう。
山間部だと雪は多いそうですが、それでも11月に降ることはかなり珍しいそうです。

 

 

元地域おこし協力隊、青山さんとの出会い

 

雪がしんしんと降る中向かったのは、日光市内の栗山地区。
福島県や群馬県との県境が近い栗山地区は、関東最後の秘境とも呼ばれているそう。

 

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まず、栗山地区の入り口に位置している市役所の栗山行政センターを訪れました。
地域おこし協力隊として活動していて、その後そのまま移住した青山さんにお話を伺うためです。

 

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青山さんが地域おこし協力隊に参加した頃は、まだ受け入れを行っている自治体が少なく、関東地域で探すと日光しか選択肢がなかった頃です。


日光市も受け入れが初めてで、お互いにどうしたらいいかわからないままスタートしたそうです。

 

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もちろん、栗山地区の住民の方も「地域おこし協力隊」という仕組みがどういうものなのか、わかっていません。


それでも地元の人は青山さんを受け入れてくれた「青山さん」と親しみを込めて呼んでくれた。といいます。


穏やかに話すその表情は、この土地での生活を表しているような気がします。

 

栗山地区の名所巡り

 

しばらく会話を楽しんだあと、雪がまだ降る中ドライブへ。
慣れない雪道のドライブに少々ドキドキしながら、どんどん山奥へと入っていきました。

 

川俣ダムで見た迫力ある景色

 

最初に訪れたのは、栗山行政センターから少し奥に入ったところにある、川俣ダム。

 

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その大きさと雪が重なって、圧巻の景色!

 

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夏の夜にはここで、シートを広げて寝転んで星を眺めるというアクティビティを行っているそうです。


こんなところならきっと、満天の星空が見られるんだろうなぁ…。

自然の音に耳を傾けて、ただじっと星を眺める…うん、癒されそうです。

 

お昼ご飯はジビエ料理

 

この辺りではイノシシやシカなどの狩猟を行っている方がいるそうで、昼食にジビエ料理を体験することになりました。


訪れたのは、「またぎの里」

 

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「またぎ」とは、狩猟を行っている人たちのこと。この地域でも昔から行われていて、よく食べられていたそうです。

 

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注文を受けてから、じっくりと焼いてくれる串焼き。
シカやキジ、カモなどのお肉をいただきました。

 

最近、都内でも流行しているジビエ料理。
独特のクセや臭みがあって苦手という人もいるようですが、ここでいただいたお肉は柔らかくてクセもなくて、本当に美味しかったです。

 

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「ご主人が上手な処理の仕方を知っているからだよ」
と地元の方がおっしゃっていましたが、きっとその通りなんだと思います。
この味を知ってしまったら、都会ではなかなか食べられそうにありません。

 

栗山地区の終着点、夫婦渕

 

たくさん食べてお腹いっぱいになったあとに訪れたのは、夫婦渕(めおとぶち)。栗山地区の一般車で来れる最終地点です。

 

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ここからもっと先にも温泉宿があるそうなのですが、唯一の公共交通機関であるバスが来れるのもここまで。
あとはひたすら、約2時間の距離を歩くんだそうです(一部送迎可能な宿もあり)。

 

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そんなに歩くなんて…と思ったのですが、温泉が好きな方の中には、「ここのお湯がいい」と言って何度もやってくる人もいるとのこと。
言われてみれば、ハイキングがてら歩いて、疲れた体を温泉で癒すというのは、すごく気持ちが良さそう。

 

そういうちょっとアナログな感じが、この栗山地区の魅力なのかな、と感じました。

 

ちなみに、栗山地区は一般家庭に温泉が引いてあるところも多く、青山さんの冬の楽しみなんだそうです。うらやましい…。

 

男鹿の湯での出会い

 

一通り栗山地区をまわったあと、参加者の方の希望で中三依にある「男鹿の湯」に伺うことになりました。

 

その方に見せてもらったのは、1枚の新聞の切り抜き。


男鹿の湯で経営者を探しているという情報を見つけて、千葉から移住してきた女性の方のインタビュー記事でした。

 

温泉オーナーの募集で移住を決められる決断力…どんな方か気になります。

 

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約1時間のドライブを経て着いた、男鹿の湯。

 

ここは東武・会津鬼怒川線の中三依温泉駅から徒歩5分の好立地。


あまりに自然いっぱいの景色だったので、まさか電車が走っているとは思いませんでした。

 

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室内は、細かなところまで気配りがされているのがわかります。女性ならでは、と言えるでしょうか。

 

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オーナーの水品さんは、もともと温浴施設業界で働いていた方。
この男鹿の湯のオーナー募集を見て、パートナーと一緒に移住してきたそうです。

 

「電車で片道3時間くらいかかるけど、都内まで日帰りで行ったりしますよ」と、笑顔で話しているのが印象的でした。


ここでの生活は充実しているんだろうなと思いました。

 

大野屋特製、囲炉裏料理を味わう

 

この日の宿泊は、民宿「大野屋」です。

 

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昔は近くに10軒ほどの民宿があったそうですが、今は大野屋も含めてわずか3軒。


栗山地区はほかにも廃業していく旅館が後を絶たないそうです。

そんな中、繰り返し訪れるお客さんがいるという大野屋自慢の夕食が、囲炉裏料理。

 

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スペアリブやヤマドリの肉、この辺りでよく食べるというサンショウウオ、伝統料理のひとつ「ばんだいもち」などなど。


竹筒の中には日本酒が入っていて、ちょうどよく温まって飲めるようになっています。

 

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ほかにも、鹿肉の刺身や鴨鍋、ご主人の手作り梅酒、どぶろくなど。

 

美味しいご飯に、美味しいお酒。話が弾むひとときになりました。

 

夕食まで一緒に過ごしてくださった青山さん。
「診療所の受診や車の修理とかで待たないのは、この辺のいいところかな」と話していました。

 

しかし、何かあったときに大きな病院に行くには、車で約30分。
緊急時はヘリコプターが出動することもあるそうで、街から離れた場所で暮らすことの大変さも知りました。

 

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途中で熊肉のシチューを持ってきてくださった女将さん。
「ふらっと来たら良いところだったから、そのまま住んじゃったのよ」と。
ふわっと笑うその顔が、ここ栗山での充実した生活をそのまま表しているような気がしました。

 

この地域に住むということは大変なこともきっとあるはず。けれどそれも含めて、ここにいる人はこの暮らしを楽しんでいるんだろう。
そんな雰囲気を感じた時間でした。

 

住む場所を、人を、好きになること

 

1日目に訪れた今市地区に比べると、栗山地区は田舎です。
大変なところがある反面、いいところもたくさんあるということを、この日の出会いで知りました。

 

田舎へ移住する人は、そういうところに魅力を感じているのかな、と実感。
今まで想像がつかなかった田舎暮らしが、少し身近に感じた1日でした。

 

3日目は、観光地としても知られる奥日光へ向かいます。