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NIKKOらいふツアーレポート

移住に必要なことは何かを考えよう〜日光市移住体験ツアー 11月23日~26日 4日目

都会暮らしの疲れを癒せる場所を求めて参加した、移住希望者向けツアー「NIKKOらいふ」。


3泊4日にわたるツアーもいよいよ最終日です。

 

4日目は、奥日光とツアーの振り返りを行いました。
このツアーを通して見えたもの。それは、住む場所としてのリアルな日光の姿でした。

 

日光山 中禅寺立木観音を参拝

 

4日目の朝は、参加者のみなさんで相談し、早めに出発して奥日光の文化・歴史を知ろうということになりました。


中禅寺湖の歴史を物語る「日光山 中禅寺立木観音」。1本の木から掘り上げたという観音様が祭られているところです。

 

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ちょうどこのとき、日光山開山1250年記念で、吉祥天という天女像を初公開していました。
しかも、12月から3月末は参拝ができなくなるということで、ギリギリで年内の参拝期間に滑り込んだ形。


見られてよかったね、ラッキーだね、なんて話をしながら中へ入って行きました。

 

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ご住職の方に吉祥天や立木観音の説明をしていただき、参加者みんなでしっかりとお参りをしてきました。


撮影禁止のため写真には収められなかったのですが、メインの立木観音は、その大きさにも雰囲気にも圧倒されてしまうような存在感。

 

奥日光を訪れたときはぜひ訪れてほしい場所のひとつです。

 

英国大使館別荘記念公園で触れた異文化

 

ここ奥日光には、外国大使館の別荘がいくつかあります。
涼しい気候と眺めの良さなどから、夏の間の避暑地とされていました。

 

今回は、そのひとつであるイギリス大使館の別荘「英国大使館別荘記念公園」を訪れました。

 

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もともとここは、イギリスの外交官だったアーネスト・サトウ氏の個人別荘として建てられたもの。


建物内には、そのサトウ氏と奥日光の地にまつわるエピソードや、イギリス文化を紹介する資料などが展示されています。

 

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中禅寺湖を一望できるこの場所で、当時の人たちは何を思っていたんだろう…と、ついつい想像してしまいます。

 

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ゆったりとくつろげる空間の中で、のんびりと眺めを楽しんだり、イギリス風アフタヌーンティを楽しんだりすることもできる、英国大使館別荘記念公園。
次に奥日光を訪れるときは、ぜひ優雅にお茶をしたいと思います。

 

日光で育った野菜を収穫しよう

 

英国大使館別荘記念公園を出たあとは、山を下って再び今市地区へ向かいました。
このツアー最後のイベント、野菜収穫体験です。

 

中心街を抜けて、住宅街からも少し離れた場所へ向かいます。

 

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ご夫婦で無農薬の野菜を栽培している山久保地区の斎藤さん宅で冬野菜、白菜と大根の収穫。

 

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まだ畑にも雪が残っていましたが、「寒さできっと甘くなっていると思うよ」とご主人。
白菜も大根も大きく育っていて、収穫しがいがあります。

 

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今回はゆっくりお話を聞く時間がなかったのですが、前回のツアーでは日光とうがらし の収穫をしたそうです。日光で農業のイメージはなかったです。ここでの暮らしについていろいろと聞いてみたいです。

 

ツアーを振り返る

 

振り返りが必要な理由

 

野菜収穫体験のあとは、昼食休憩を挟んで、このツアーの感想などを話し合う時間となりました。

 

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実は今回のツアーは、私が参加したコースだけではなく、4つのコースがあります。


事前にツアー担当者さんが参加者の方にヒアリングを行い、それぞれの希望に合わせて行程が組まれていたのです。

 

このツアーは、ただの旅行ではなく、日光の「暮らし」を見るためのツアー。
どんな地域へ行きたいか、どんなことを経験したいかなどの希望に沿っていなければ、具体的に移住を考えることはできません。


当日よりずっと前から始まるのが、移住希望者向けツアーの特徴とも言えますね。

 

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始まる前の準備が入念なぶん、最後の振り返りもしっかりと行われます。

 

どんな体験をした?どんなことを感じた?もっと知りたかったことは?
そんな感想や今後への希望などを話し合うことで、移住に向けて次に何ができるかを考える機会になるのです。

 

また、この振り返りの時間には、市役所の担当の方も参加されていました。
市の担当者に直接意見を伝えておくことで、ツアーをもっと良いものにしていけるし、移住後の暮らしをより良くすることにもつながります。

 

ただの思い出では終わらない。それが、移住者向けツアーなのです。

 

参加した人の感想や意見

 

それぞれのコースに参加した人どうしで、ツアーの感想などを話し合い、さらに全体で共有する機会を持ちました。

 

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私が参加したコースで出たのは、以下のようなものでした。

 

・地元の人が行くような場所に行けたのは、生活がイメージできて良かった
・日光湯元ビジターセンターの人に案内してもらって、従業員向けの寮の見学ができたこと、仕事内容や具体的な生活費などが聞けたことは参考になった
・3泊4日でかなり多くの場所を回れて、いろいろな場所の特徴を知れたことに満足した
・雪は想定外だったけど、日光の冬が体験できたという点では良かった

 

こういった感想が出てくるのは、やはり移住希望者ならではだと思います。
観光旅行という「非日常」ではなく、移住先としての「日常」「仕事」「生活」を知ること。それがこのツアーの最大の目的と、改めて感じました。

 

どんなサービスや設備があったら移住しやすいか?といった点についても意見交換をしました。

 

・携帯電話の電波が弱い地域があるのは不便
・市役所以外の訪れやすい場所に、移住後に相談できるサポートセンターのようなものが欲しい
・週末などに気軽に訪れて利用できるような宿泊施設などがあるといい
・市で提供している「農山村生活体験の家」のような生活体験できる施設を、他のエリアにも作って欲しい(現在1か所のみ)
・このツアーを季節ごとに開催してほしい、日光の四季を知りたい

 

などなど、移住を見越した具体的な意見が続々と出てきました。

 

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日光市では、移住に向けた政策をまだまだ始めたばかりということで、これから改善されていく部分も大きいのだと思います。
真剣に参加者の話に耳を傾ける市役所の方の姿を見ると、今後きっと、より住みやすい街に変わっていくのではないかと感じられました。

 

このようなツアーを利用して訪れる回数を重ねていけば、「住む場所」として日光が近い存在になっていくと思います。

 

日光へ移住するという選択肢

 

この移住希望者向けツアー「NIKKOらいふ」に参加して感じたのは、移住という選択肢は十分にアリなのではないかということです。

 

思っていたよりも都内から近いこと、そして住む場所としての日光の良さを知れたこと。
そして、実際に移住した人たちと会って話をして、その生きいきとした姿に触れられたこと。

 

この体験は、移住をリアルに考える大きなきっかけになったと思います。

 

本当に移住を決断するには、仕事のことや、どのエリアに住むかなどを、十分に考える必要があります。
でも、このツアーに参加しなかったら、その選択肢を検討するということはなかったかもしれません。

 

もし、私のように都会での生活から離れてみたいと思っていたり、移住に興味を持っていたりするなら、このようなツアーに参加してみるのもいいのではないでしょうか。

 

そのぼんやりとした思いを、具体的な形にできるきっかけになるかもしれませんよ。